こんにちは!りんたろう(@rintarou44)です。
今日は『恋文の技術』 森見登美彦さんの紹介になります。
作者:森見登美彦さんについて
1979年奈良県生まれ。『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞。『夜は短し歩けよ乙女』で第20回山本周五郎賞受賞。ほか著書に『四畳半神話大系』『きつねのはなし』『【新釈】走れメロス 他四篇』『有頂天家族』『美女と竹林』『宵山万華鏡』『ペンギン・ハイウェイ』など。
本書著者紹介より
あらすじ
京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無聊を慰めるべく、文通修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書くまくる。文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。
本書裏表紙より
なぜカーネションなのか
小松崎というマシマロ男子大学院生が意中の女性に花を送るシーンがあるのだがカーネーションをチョイスしたのはなぜなのだろうか。
いくら女性慣れしていないと言ってももっとまともな花があっただろうと思わなくはないが自分だったら…ということも考えて話したいと思う。
花の名前を知らないため。
男性は花の名前に興味がない。
私がパッと出てくる花の名前は、カーネーション、バラ、パンジー、ネモフィラ、菊ぐらいかものである。
知っているのは、女性に花をしょっちゅう送っている紳士的な方だけではなかろうか。
恋人に上げることを察されないため。
母の日に渡すのが一般的なカーネーションは、男子が買うのに抵抗が薄い花であろう。
まあ7月に買うとおかしい花ではあるが。。。
店員さんに聞けよと思われるかもしれないが、そうなると誰に渡すかという話をしないといけない。詰んでいるのである。
花言葉を基準に選んだ説
下記サイトによるとカーネーションの花言葉は色によって変わるらしい。
何色かの記載はなかったため説としてはない可能性が高い。カーネーションの花言葉|種類、特徴、色別の花言葉 | LOVEGREEN(ラブグリーン)
感想
本作は守田一郎という京都の大学院生が友人等に送った手紙のみで構成されている。珍しい書き方だなと思ったが、文庫本のあとがきにもあるように、書簡集というジャンル?に分類され古くからあるらしい。
内容はいつもの森見登美彦さんらしいひねくれた大学生の物語で軽快に読むことができる。
夜は短し歩けよ乙女やきつねのはなしの製作についても触れられており楽しめた。
夏目漱石の書簡集など読んでみたい。
待てど海路の日和なし、嵐の後には嵐が来る。
この言葉が気にいりました。💛