タイトル:新!店長がバカすぎて
著者:早見和真
ISBN-10 : 4758414289
ISBN-13 : 978-4758414289
あらすじ
宮崎の山奥に異動になっていた山本猛元店長が、 三年ぶりに、吉祥寺本店に店長として復帰した。 張り切る店長だが、相変わらず、人を苛立たせる天才だ。しかし京子は、心の中で「お帰りなさい」とつぶやいた。 そんな中、本や書店を取り巻く環境はますます厳しくなってきたが、 それでも京子は、新人作家の才能に出逢い、打ちのめされ、 好きな作家の新作に心躍らせ、時には泣き、笑い、怒り、日々戦っています。 スタッフの磯田さんや、覆面作家だった大西先生や神楽坂で小料理屋を営む親父さんや、優しき先輩たちに、応援を受けながら――。 小説と書店の未来を、仕事の意味を、生きる希望を改めて深く問い直す、第二弾。
章立て
第一話 帰ってきた店長がバカすぎて
第二話 アルバイトがバカすぎて
第三話 親父がバカすぎて
第四話 社長のジュニアがバカすぎて
第五話 新店長がバカすぎて
最終話 やっぱり私がバカすぎて
以降、一部『店長がバカすぎて』、『新・店長がバカすぎて』のネタバレを含みます。
ネタバレがを見ても構わないよという方は下にお進みください。
ネタバレを見たくないよという方は、本を読んでからみてください。
PR
購入は下記URLから楽天で買うことができます。
店長がバカすぎての続編、前作と変わらぬキレ(# ゚Д゚)
2020年本屋大賞にノミネートされた前作に引き続き、主人公の谷原京子が今回もキレまくります。前作でフリーターから正社員へと昇進、山本店長が宮崎へと左遷させられました。
新!店長がバカすぎてはその3年後から始まります。
- 今回のキーワードは、匿名作家マーク江本の処女作『ステイフーリッシュ・ビッグパイン』。この本が、物語の先を予言していく。
「はい。主役が変わって、世界が反転するんです、それまでは脇役だと思っていたキャラクターがいきなり主役になって、主役だった人が脇役になる、それによって、第四章まで見えていた世界が第五章から突然色を変えるんです」
これは『ステイフーリッシュ・ビックパイン』の話題ですが、新!店長がバカすぎてのメタファーになってます。そんな読者のハードルを上げるようなことを言っても大丈夫か?と思いながら読み進めると確かにすごい!!ハードルを挙げられていても面白い。
- 4章は、ミステリを書いてきた早見和真さんらしい叙述トリックがふんだんに盛り込まれています。
○○は勘違いだと警戒心があり、それっぽい言葉も拒否をしていきます。お酒の描写があり、○○と○○は酔いが回り、警戒が薄れます。○○はそれっぽい言葉を信じて読者をも勘違いさせます。
もしかして連続ドラマ化???
『店長がバカすぎて』と『新!店長がバカすぎて』の2作で6章、6章ずつの計12章になります。
連続ドラマの原作本を数多くの池井戸潤さんは、ドラマ化しやすいことを意識していると発言されています(どこかの文章?対談?で見た記憶がありますが、根拠不明です)。
キー局の連続ドラマは8~12話で構成されています。この本はドラマ化もしやすそうですし、もしかしたら早見さんは意識されているんですかね?
だったら谷原は黒木華さんに演じてもらいたいな・・・