私の尊敬する上司でおすすめされていたビジネス本を紹介したいと思います。
それは『ザ・ゴール』という本です。
業績不振且つ多くの問題を抱えるの工場の工場長である主人公が、工場を短期間で生産性の高い工場へ改善させるという本です。
この本がよくあるビジネス本とは違うのは、物語仕立てになっている点です。
小説風なので、普段ビジネス本を読まない人でも読みやすく、学びになる内容になっています。
私は今200ページほどまで読み終えましたが(全550ページくらいある)、今の職場の改善に使える内容がありました。
息子と地域の子供達とハイキングで、長い距離(確か20㎞?)先の目的地まで歩いて行きます。当然、歩くのが速い子や遅い子がいるので、遅い子は取り残されていきます。
前の人を追い抜くのを禁止すると遅い子のところでつっかえていきます。
遅い子を引き上げないと早く目的地にたどり着かないと考えついた主人公は、子供たちと協力し、足の遅い子の荷物を持ってあげたり、背中を押したりと工夫して工程通りに目的地に着くのでした。
工場でも同様のことが言えます。
ボールペンを組み立てる工場だとします。
部品は4つすべてそろっていて、あとは組み付けるだけです。
4つの部品は次の通りに組み立てなければいけません。
- バネをインクの入った芯に組み付ける
- 1で組み付けたものをボディに入れる。
- 2とキャップ側のボディを組み付ける。
こんな感じですね。
1の工程は1時間100個
2の工程は1時間200個
3の工程は1時間150個
それぞれかかるとします。
450個作るためにはどれだけの時間がかかるのでしょうか。
ただし、流れ作業はしないとします。
ヒントはハイキングの時の"足が遅い子"です。
正解は6時間20分かかります。
ボールペンの組み立てに携わったことないのですが、流れ作業ではなく1人1工程で、ある程度数がたまったら次工程に渡すという認識であってますかね?
余談ですが、前職の精密部品加工メーカーでは全本数加工完了後、簡易検査をしてから次工程への引き渡しでした。
1番加工に時間がかかる工程の単位時間当たりの生産数を増やさないと後工程の生産性が低くなっていることがわかりますか?
一番足の遅い子をどう改善するかが重要ということを教えられました。
当たり前ですが、重要な事実です。
こうした、工場での全体改善を学べる本になっています。
さて、この本がなぜ経理部門や管理部門などのバックオフィスの人におすすめかというと以下のポイントがあるからです。
- 日本人が苦手としている全体改善を学べる
- コスト管理を学べる
- 製造の生産性について学べる。
- バックオフィスからの改善事例の具体方法について学べる。
ザ・ゴールという本です。
経理部門・管理部門の人ぜひ手に取り、読んでみてください。
また、500P以上の本なんて読めないよという方向けに漫画版も販売されています。
以上、りんたろうでした。
組み立ての例で見せたボールペンです。
かなり高いですが、書きやすさは抜群です。
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漫画版は読みやすく、学ぶべき要素が手軽に自分のものにできます。
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