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卑屈な人が好きそうな本をよく読みます。たまに株の話。

【書評】『コンビニ人間』芥川賞の中でも異例の作品?

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こんにちは!りんたろうです(@rintarou44)。

本日は、前回に続き村田沙耶香さんの作品の紹介になります。

前回の記事はこちら⇓
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どん!!






『コンビニ人間』






第155回の芥川賞受賞作品です。

『芥川賞の偏差値』著:小谷野敦さんのなかで

ここでいきなり最高ポイント作品が受賞してしまったのだが、つまらない小説に授与するのが芥川賞の伝統なのに、選考委員はどうしちゃったんだ。


と言わしめている。
話題作となった本作を自分なりに書評したい。

まずはじめに思ったのは、こんなに面白い小説を書く人なのに今まで知らなかったなんて……というショックでした。
前回も書きましたが、五感の描写が素敵で、魅力的です。

それでは本の内容に入っていきます。


村田沙耶香さんについて

1979年千葉県生まれ。小説家。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。2003年、「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作受賞。09年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。13年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で第29回三島由紀夫賞受賞。16年、「コンビニ人間」で第155回芥川賞受賞。他の著書に『マウス』『殺人出産祝い』『消滅世界』『地球殺人』など。

あらすじ

「いらっしゃいませー!」お客様が立てる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて……。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。解説・中村文則

買い物難民が登場する作品???

私は賞を受賞した作品は、手に取る前に勝手にその本がどんな作品であるかをタイトルや日常の話題の断片から話を勝手に創造してしまう。

『コンビニ人間』が発売された頃は『発展する地域、衰退する地域』ジェインジェイコブズさんなどの都市に関することに興味があった。
都市での問題で買い物難民というものが存在している。ざっくりいうと、都市部では地下が上がり、薄利多売というスーパーマーケットの業態とスーパーの利用者の高齢化、ECサイトでの購入により利益が見込めず撤退することで、買い物難民になっているという問題が発生している。
話を本題に戻すと、コンビニ人間という人種は買い物難民であり、3食をコンビニで済ます人の人生を描いた作品だと勝手に思っていた。

実際はコンビニでバイトをしている30代の”こだわり”が強いの女性を描いた作品ですよ。

コンビニバイトとは

私はコンビニバイトをしたことがないため詳細にはわからないのだが、古倉恵子のような方はいるのだろうか。
コンビニの正常化を願い、異物、異常を嫌う彼女。私はそのような人と深い関係を持ったことはないが、いないとは言い切れない日本に一人はいそうな感じが面白い。

感想


仕事の時に自分の感情を無くして(彼女はもともと感情がなかったのかもしれないが)働く姿が自身と重なり、面白く読めた。

以上!異例の芥川賞受賞作品の『コンビニ人間』の書評でした。





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